よもやま話とあれやこれ

どうでもいい話がたくさんできたらいいなぁ〜、と思っています!

12/24の日記〜坂本図書に行ってきたよ〜

 昨年のことではあるけど、坂本図書に行ってきたので自分のための備忘録を残しておこうと思う。坂本図書はその名の通り、坂本龍一の所蔵していた本を手に取って読むことができる空間だ。3時間で3300円(当時)なのでそれはもう存分に本が読めるし、1時間あたり1000円だから頑張って読まねば…!という気合いも入る。もううろ覚えだけど、印象としては1/3くらいは洋書で、和書の方も哲学、文学、科学、料理、漫画…と分野は多岐にわたっていた。

 小説、漫画、ご飯が私の興味の大半を占めるため、手に取った本は大体その辺の分野である。以下、読んだ本と時間的に読めなかったけど気になった本、雑感をまとめておく。

 

【読んだ本】

『大絃小絃』野口晴哉

→健康のこととか人生観を綴ったエッセイ。著者の方を存じ上げず、雰囲気からして整体師さんなんかな〜と思って後から調べたら整体界のレジェンドの方でした…。〇〇さんと付き合いたい!ではなくて、〇〇な人と付き合いたい!のように、人で絞らず、人を構成する要素で絞るとお付き合いは上手くいく、という身体の話ではないところが刺さりました……。歳かな。

 

『夜中に台所でぼくは君に話しかけたかった』谷川俊太郎

→タイトルに惹かれて手に取った一冊。そこまで谷川さんの詩集を読んできてるわけではないんだけど、他の作品と比べるとメッセージ性が強かった印象。詩集できた経緯を調べて納得。

 

『静かな生活』大江健三郎

→そういえば大江健三郎ってちゃんと読んだことなかったと思って読んでみた本。知的障害がある兄を持つ女学生とその家族の物語。近所で起きる事件や、家族の進路や転機の話、障がいをもつ人に向けられる目線など、大きな何かが起こる話ではないんだけど、だからこそリアリティが際立つ繊細な小説だったと思う。よかった。

 

『いのちの窓』河合寛次郎

→詩ともなんともわからない言葉が沢山収められているんだけど、とにかくその言葉の組み合わせが綺麗で圧倒されました。すごく雄大大自然見た時とかと同じ感動。感動の記憶はあるのに内容ほとんど覚えていないので、本買おうかなと検討中。

 

『夜明け』吉田秋生

吉田秋生の短編集。カリフォルニア物語、バナナフィッシュの伊部さん、ブランカのお話が読めたよ。別の本でも読んだ記憶はあるんだけど、やっぱり「Fly boy, in the sky」大好きだ…。坂本龍一もファンだったのか〜と思って読んでいたら、「坂本龍一からの質問状」という坂本龍一から吉田秋生への一問一答×50(100だったかもしれない)の特集が出てきて、ガチやん……となりました。

 

『作り置きレシピ』有元葉子

→凝ったメニューはほぼなく、お家にある材料でできる素朴なメニューがたくさんで嬉しくなりました。家庭料理大好きなので。小松菜の塩揉み(小松菜を刻んで塩で揉んだもの)と胡麻と揚げ蒲鉾の和えたご飯が特に美味しそうだったな。揚げ蒲鉾をじゃことが油揚げに変えたらお手軽にできそう。小松菜の塩揉みは汎用性高そうなので早速作ってみたんだけど、おにぎりの具にしても、混ぜご飯にしても美味しかったです。

 

【読めなかった本】

少女椿丸尾末広

→読むんだ……丸尾末広……。

 

『瘋癲老人日記』谷崎潤一郎

→仮名遣いが旧字体のものだったというのもあるけど、全体的に無理な気配を感じたので途中リタイア。谷崎潤一郎とはどうにもバイブスが合わないようで、教養のため!と高校生の時に買った『細雪』上中下巻は、これまで3.4回ほどトライして上巻半ばでいつも力尽きてしまっている。

 

・中国語の本も多く、中国語に親しい人だったのかな〜という印象を受けました。f:id:pompom1103:20240107223104j:image