2023年夏に岩手旅行で訪れた宮沢賢治記念館について、途中で力尽きていた日記があったので、少しだけ追記して半年以上経った今公開する。毎回こんなんばっかだな。 突然だけど、私は宮沢賢治の童話が好きだ。人と動物と自然とが説教くさくなく対等に、のびの…
『十二国記』、既刊は読み終えたので、『図南の翼』までの率直な初見感想を後の自分のために残しておきます。ハマるタイミングってあるけど、私は大人になった今のタイミングで読めてよかった。風の万里上巻とか、今読むから鈴や祥瓊の甘さがわかり、そこか…
昨年のことではあるけど、坂本図書に行ってきたので自分のための備忘録を残しておこうと思う。坂本図書はその名の通り、坂本龍一の所蔵していた本を手に取って読むことができる空間だ。3時間で3300円(当時)なのでそれはもう存分に本が読めるし、1時間あたり1…
人のなんかいい話が好きだ。この「なんかいい」の定義が難しいのだが、じわじわとした余韻があって、人間の人間らしいところがみられる話が、おそらく私基準の「なんかいい」なのだと思う。せっかくブログでもやっているのだし、自分の中でいいな〜と思った…
「あ〜よかったな〜」と読後に思う本はいっぱいあるけど、久々に「あ〜よかったな〜」に加えて、「感想を聞いてくれ!そして君も読んでくれ!」な本に出会ったのでお話しさせてください。『死なれちゃったあとで』という本です。個人で出されてる本なので、B…
「シカクいアタマをマルくする 」でお馴染みの日能研の広告を、電車ユーザーなら一度はお目にかかったことがあるのではないか。有名中学の入試問題から一題とりあげて電車ユーザーに頭を使わせようとしてくるアレである。先日の朝、吊り革につかまって、ひょ…
今年8月の1週間ほど、オーストラリアのケアンズへ旅行していた。今更ではあるけれど、せっかくなので滞在中の書き散らし日記と写真をここでまとめておく。 今回の旅行は、実はもともと「夏だし涼しいところへ行きたい」というくらいの思いだったのに、「赤道…
2-C組、御影春佳。時々、彼女は授業中に旅をしている。コンパクトな割に膨大な、国語辞典の中に収められた六万三千語を飛び回る気ままな旅だ。語彙や知識を増やしたいという崇高な目的がある訳ではなく、現代文の時間のちょっとした気分転換である。 現代文…
特大感情の連続殴打!これがクソでかビッグラブ!!と震えた「宝石商リチャード氏の謎鑑定」シリーズのドブ沼にハマって狂い続けた昨年、同じ作者の別作品にも手を出してみようか、と辻村七子作『マグナ・キヴィタス 人形博士と機械少年』に手を出しました。…
恋バナは過去形か仮定形。現在進行形がほぼ存在しない女子高にもその日はやってくる。 「バレンタインデーどうする?」 そんな質問が飛び交うのは二月頭の頃だ。チョコレートを渡す相手は残念ながら男子じゃない。K女子高等学校におけるバレンタインデーは、…
「ギブアップ我らの女子力、ネバーギブアップ我らの勝利!」 五月晴れのさわやかな空に思想強めの白い横断幕が映える。ここは県立K女子高等学校。本日は絶好の体育祭日和である。 棒引きという競技をご存じだろうか。2つのチームが向き合った状態からスター…
遅刻の理由は人の数だけあると思うけど、遅刻の理由として「赤ちゃんがかわいかったから」としか言えない状況になったことがある。 遡れば高校三年生の夏。 模試があったその日も、ギリギリまで布団に粘り続けた私は、これに乗りそびれたらもう後がない電車…
育った環境がいいと自分の将来に余裕が持てるのか、「人間力の勝負なら負ける気がしない」とか、「なんか仮想通貨が最近すごいらしいから大丈夫」とかいう楽観的人間は、いくつになってもいたりします。 キリギリスという青年もそのうちの一人でありました。…
早くも洒落乙なタイトルにしちゃったことを後悔している。長々書いてみたけど、これは私が英語ができない、というだけの話だからだ…。 私はThe Beatlesの音楽が好きで、彼らの曲は高校生の時から勉強のお供だった。 メロディーが好みなのもあるが、日本語だ…
少し長めの文章を書く機会が最近なくなったなぁ、と思ったのでぬるっとブログを始めました。 好きなものは、昼寝と本と厚切りベーコン。嫌いなものは、雨に濡れた洗濯物と死にかけの蝉です。 どうでもいい話が好きなので、どうでもいい話をちゃんとできるよ…